M.K.kreの日常と襲撃

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"ミステリーの女王" アガサ・クリスティ著「オリエント急行の殺人事件」

こんにちは!M.K.kreです!

 

今回、紹介したいのが、ミステリーの女王と名高いアガサ・クリスティの著作の中でも、1,2を争う人気と知名度を誇る傑作オリエント急行の殺人事件」です!!

 

紹介、といっても読んだことのある方も多いと思いますが、大好きな作品なので記事にしたいと思います(笑)

 

もし読んだことのない方がいらっしゃったら、ぜひ!!一度手にとってみてください!特にミステリーが好きな方ほど、奇想天外なトリックに騙されることでしょう!

 

そもそもアガサ・クリスティって?

 

アガサ・クリスティのことを知らない方もいると思います。そこで、まず、アガサ・クリスティについて簡単に紹介したいと思います。

 

 

名前:アガサ・メアリ・クラリッサ・クリスティ (1890年9月15日 - 1976年1月12日)

 

出身:イギリス

 

代表作:オリエント急行の殺人事件」「そして誰もいなくなった」「アクロイド殺し

 

 

イギリスの南西部の生まれで、家はそれなりに裕福だったそうです。ただ、母が少し変わった人で、学校には通わず、母によって直接教育を受けました。そのため、同世代の友人がおらず、家で父の書斎の書物を読み漁り、幅広い教養の身につけました。

 

その後、小説家としてデビューし、いくつかの作品を経たあと、アクロイド殺しを発表し(「アクロイド殺し」とそれが巻き起こした「フェア・アンフェア論争」についてもいずれ紹介したいと思います。)、一躍有名になりました。

 

 

アガサ・クリスティの常識にとらわれないトリックや、旅から得た様々な知識が背景描写から成る作品は何十年も経った今でも色褪せない名作ばかりです!

 

 

そんな中でも私が一番大好きな作品「オリエント急行の殺人事件」の魅力について、できる限りネタバレを避けて紹介したいと思います!

 

 

オリエント急行の殺人事件」の魅力① 列車の中という特殊な空間

 

列車が舞台のミステリーは多くありますが、この作品はほぼ全て列車の中の描写しかなく、それゆえに限られた登場人物の全員が容疑者であり、重要な参考人なのです。

 

なので、登場人物一人一人に個性があり、読み進めていく内に頭の中にそれぞれの外見や仕草、雰囲気がありありと浮かびあがってくるこの感じはなんとも言えません(笑)

 

 

また、作品の登場人物は国籍、人種、性別、世代などがバラバラなのですが、その中でお互いがよく「イタリア人は〇〇だ」「イギリス人は〇〇だから好かん」など、当時の人たちが持っていた、現代の情報化社会では考えられないような偏見やイメージを知ることができ、思わず当時の国際情勢に想いを馳せてしまいます。

 

 

そして、当時の列車旅行は、今のようにスマホやPCをいじって周囲と関わりを持たないようなものではありません。共に乗り合わせた人と共に食事を摂り、交流したり、友人になったりする、まさに一大行事だったのです。

 

 

そんな特殊な状況が生む人間関係や世界観は、本当に心が踊ります!

 

 

オリエント急行の殺人事件」の魅力② 論理的かつ分かりやすい推理

 

オリエント急行の殺人事件」はミステリーをあまり読んだことのない方には特にオススメしたいのですが、これがその理由です!

 

 

事件が発生し、たまたまそこに乗り合わせた名探偵エルキュール・ポアロが事件解明のため、捜査に乗り出すのですが、このポアロの捜査の鮮やかさといったら、本当に最高です!!笑

 

 

まず、乗り合わせた乗客一人一人の証言を聞いていきます。ここで得た各々のアリバイや、目撃したことなどの情報から推理を行なっていくのですが、この推理が非常にロジカルで、かつ分かりやすくリストにしてまとめてくれるのです。

残された手がかりや矛盾点の謎を一つ一つ明らかにしていく様は圧巻です!

 

 

そしてミステリーの王道らしく、明らかになった事件の真相を全乗客の前で語り出すのですが、このシーンがまた素晴らしい!

 

 

ネタバレはできるだけ避けたいので詳しくは言えませんが、ポアロは自分の二つの推理を乗客の前で話し、協力者で、共に乗りあわせた国際寝台車会社の重役と医師にどちらの推理が正しいかの判断を任せます

 

 

推理において素人である二人になぜポアロは判断を任せるのか、二人はどういった判断を下すのか、本書のクライマックスのシーンではページをめくる手が止まりません!笑

 

最後に

 

長々と語ってしまいましたが、最後に私が一つ言うことがあるなら、「騙されたと思って読んで下さい」と言うありきたりな言葉です

 

 

そんなチンケな言葉しか浮かばないほど、本書は完成された作品で、ミステリーの女王と呼ばれる所以が分かります!

 

 

ミステリーに興味がある方、ミステリーは好きだがまだ読んだことのない方はぜひ!手にとってみてください!

 

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました!それでは!